こんな症状はありませんか?
- 歩行時のびっこ
- 関節の腫れ
- 慢性的に痛がっている
- 活動性の低下
- 階段の昇降困難
- 異常な姿勢
- 足を過度になめる行動
- 筋肉の萎縮
- 関節の硬直
このような症状がみられたら、整形外科での治療の必要性があります!
考えられる病気・疾患について
犬の主な病気・疾患
股関節形成不全
股関節形成不全は、犬の股関節が遺伝的要因により正常に形成されない病状で、特に大型犬に多く見られます。この病気では、股関節の関節窩が浅く、股関節球がうまく嵌まらず、関節の不安定性が生じます。その結果、関節周辺の摩擦が増加し、関節炎や痛みを引き起こし、犬の活動性の低下や歩行障害が顕著になります。治療は運動制限、体重管理、鎮痛剤の使用、最終的には手術が必要な場合があります。早期発見と適切な介入が症状の管理と進行の遅延に重要です。
このような症状が出た場合、ご連絡ください
- 歩行時に明らかなびっこや後肢の引きずりが見られる。
- 立ち上がる動作や階段の昇降が困難になった。
- 関節部分の腫れや触ると痛がる反応が見られる。
- 活動性が顕著に低下し、普段遊ぶことを避けるようになった。
前十字靭帯断裂
犬における前十字靭帯断裂は、膝関節の安定性を担う重要な靭帯が損傷することにより、膝の不安定化と激しい痛みが生じる状態です。活発な運動中に急に発症することが多く、特に中~大型犬でよく見られます。診断は身体検査とX線検査によって行われ、治療には手術が一般的です。手術後は、数ヶ月にわたるリハビリテーションが必要であり、完全な回復には時間と根気が求められます。
このような症状が出た場合、ご連絡ください
- 膝関節の急激な痛みで、突然足を使わなくなる。
- 歩行時に膝関節が不安定で、ガクガクと異常な動きをする。
- 膝を触ると痛がる、または膝周辺が腫れている。
- 足の使い方が変わり、普段と違う姿勢で立つようになった。
椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアは、脊椎の椎間板が損傷し、中の髄核が外に突出することで近くの神経根や脊髄を圧迫します。これが原因で、急激な痛み、運動障害、場合によっては後肢の麻痺を引き起こすことがあります。治療は症状の程度によって保守的治療(安静、炎症抑制薬の投与)から、神経圧迫を取り除くための緊急手術まで異なります。
このような症状が出た場合、ご連絡ください
- 背中を痛がる。
- 足の力が入らず、ふらつく。
- 身体を触られるのを嫌がる。
- 重度の場合、足の麻痺や尿失禁。
猫の主な病気・疾患
関節炎
猫の関節炎は主に高齢の猫に見られる病状で、関節の摩耗により炎症と痛みが生じます。症状には、歩行障害、飛び跳ねる動作の減少、慢性的な痛みがあり、猫が日常生活での活動を避けるようになることもあります。診断は身体検査とX線により行われ、治療には痛みを管理するための薬物療法、適切な運動、体重管理が含まれます。また、関節をサポートするサプリメントの使用も有効です。
このような症状が出た場合、ご連絡ください
- ジャンプするのを躊躇したり、高い場所への昇り降りが困難になった。
- 普段の動きが鈍くなり、活動量が減少した。
- 長時間同じ姿勢でいることが多くなり、動く際に痛そうにする。
- 寒い天候や湿気の多い日に痛みが増す、または明らかに不快そうに行動する。
脊椎症
猫の脊椎症は、脊椎の骨が異常に成長し、隣接する神経組織を圧迫することで発症します。この疾患は特に中年から高齢の猫に見られ、後肢の弱さ、歩行障害、痛みなどを引き起こします。治療には痛みの管理を目的とした薬物療法が中心で、重症例では外科的介入が検討されることもあります。適切な運動と体重管理が症状の管理に役立ちます。
このような症状が出た場合、ご連絡ください
- 後肢の力が弱まり、ふらつきながら歩くようになった。
- 通常の活動や運動をすることが顕著に減少し、運動不足になった。
- 飛び跳ねたり走ったりする際に明らかに痛がる、またはそれを避ける。
- 体をなめる行動が増え、特に背中や腰の部分を集中的になめる。
骨折
猫の骨折は高所からの落下などの事故が原因で最もよく発生します。骨折した場所と種類に応じて、固定、手術、または骨の成長を促進する治療が行われます。骨折は深刻な痛みを引き起こし、適切な治療が施されない場合、慢性的な問題や障害を引き起こす可能性があります。
このような症状が出た場合、ご連絡ください
- 明らかな肢の変形や異常な動きをする。
- 骨折部分を全く使えない。
- 触れただけで激しく痛がる。
- 事故や転落後の異常な行動や隠れる行動をする。
整形外科治療3つの特徴
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01
個別化された治療計画
当院の整形外科治療では、個々のペットの具体的なニーズに応じた治療計画を提供します。初診時に行う詳細な診断から、ペットの具体的な状態、活動レベル、および飼い主様の期待を考慮に入れた上で、最適な治療法を選定します。外科手術が必要なケースでは、その適応とリスクを明確に説明し、非手術療法が可能な場合は、それらの選択肢も提供します。このようにして、ペット一頭一頭に最適化された治療アプローチを実現します。
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02
先進的画像診断技術
当院では、充実した画像診断設備を用いて、正確な診断を行います。X線、CT、MRIなどの高度な画像診断技術を活用して、隠れた骨折、微細な軟部組織の損傷、複雑な関節の問題を詳細に把握します。これにより、より正確な診断が可能となり、それに基づいた効果的な治療プランを立案することができます。
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03
痛み管理と予防ケアの重視
痛みの管理は整形外科治療において極めて重要です。当院では、ペットが手術前後で感じる可能性のある痛みを効果的に管理するために、鎮痛薬を使用しています。さらに、定期的な診察を通じて、早期の問題発見と予防ケアを行い、将来的な整形外科的問題を未然に防ぐ取り組みも行っています。ペットと飼い主様が安心して治療を受けることができるよう、全面的にサポートします。