こんな症状はありませんか?
- 呼吸困難
- 咳
- 活動時の疲労感
- 失神
- 腹部が異常に膨れている
- 青白い粘膜
- 心拍異常
- 体重減少
- 足や耳が冷たい
このような症状がみられたら、循環器科の病気の可能性があります!
考えられる病気・疾患について
犬の主な病気・疾患
拡張型心筋症 (DCM)
拡張型心筋症は犬の心筋が正常に収縮しなくなる病気で、心臓が拡張して薄くなり、そのポンプ機能が低下します。この病気は、特に大型犬種に多く見られ、原因は遺伝的要因や栄養不足が考えられます。症状には、呼吸困難、咳、疲労感、運動不耐性があります。治療には心機能をサポートする薬物療法や生活スタイルの管理が含まれますが、予後は病状の進行度により大きく異なります。
このような症状が出た場合、ご連絡ください
- 運動中や運動後の異常な疲労や息切れ。
- 夜間や安静時の咳。
- 急激な行動の変化や崩れるような倒れ方。
- 腹部の膨張(腹水の蓄積による)。
僧帽弁逸脱症 (MVD)
犬の僧帽弁逸脱症は、特に小型犬に一般的で、僧帽弁の老化や変性により心臓の弁が漏れ、血液が逆流する状態です。進行すると、心不全を引き起こす可能性があります。症状には咳、呼吸困難、活動性の低下が含まれます。治療は通常、進行を遅らせる薬物療法と活動の調整に焦点を当てます。
このような症状が出た場合、ご連絡ください
- 持続的または周期的な咳。
- 呼吸困難や急激な息切れ。
- 活動性の低下や運動不耐性。
- 突然の失神やふらつき。
心臓虫症 (Heartworm Disease)
心臓虫は蚊によって媒介され、虫が心臓や肺の血管内で成長し成熟します。未治療の場合、重大な健康問題を引き起こすことがあります。症状には、咳、呼吸困難、運動不耐性がありますが、初期段階では無症状のことも多いです。治療は成虫を駆除する薬物療法が必要で、予防には定期的な投薬が効果的です。
このような症状が出た場合、ご連絡ください
- 運動不耐性や異常な疲労感。
- 慢性的な咳。
- 呼吸困難や急激な呼吸の苦しさ。
- 体重の減少や体調の全般的な悪化。
猫の主な病気・疾患
心筋症 (HCM)
心筋症は猫で最も一般的な心疾患で、特に中年の猫に見られます。この病気では心筋が異常に肥厚し、心臓のポンプ機能が低下します。多くの場合、遺伝的要因が関与しています。症状はしばしば突然死や後肢の血栓形成による急性の痛みとして現れます。治療には血圧の管理や血栓予防が含まれ、定期的なモニタリングが必要です。
このような症状が出た場合、ご連絡ください
- 急な後肢の麻痺や動かない(血栓の兆候)。
- 呼吸困難や口からの呼吸。
- 食欲不振や体重の減少。
- 休息時の心拍数の異常な増加。
動脈血栓塞栓症 (ATE)
。動脈血栓塞栓症は、血栓が体の大動脈に詰まることで引き起こされ、特に後肢に影響を及ぼします。猫は急激に強い痛みを感じ、後肢を動かせなくなることがあります。この状態は緊急治療を要し、予後は非常に慎重に扱う必要があります。
このような症状が出た場合、ご連絡ください
- 突然の後肢の麻痺や痛み。
- 後肢の冷たさや触れた際の強い痛みの反応。
- 呼吸の困難。
- 痛みによる鳴き声や不安行動。
高血圧
猫の高血圧は通常、他の基礎疾患(腎臓病や甲状腺機能亢進症など)に関連しています。高血圧は心臓への負担を増加させ、心筋症を悪化させることがあります。症状はしばしば見過ごされがちですが、定期的な血圧測定により早期発見と管理が可能です。
このような症状が出た場合、ご連絡ください
- 突然の視力喪失や目の異常(出血や白内障)。
- 行動の変化や興奮状態。
- 頭を壁に押し付けるなどの異常。
- けいれん。
循環器科治療3つの特徴
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01
統合的アプローチと個別化された治療プラン
当院の循環器科では、最新の医療知識と技術を基に、各ペットの具体的な病状と全体的な健康状態を考慮した個別化された治療プランを提供します。心電図、エコー、X線、血圧測定などの診断ツールを駆使して正確な診断を行い、必要に応じて薬物療法、手術、食事療法、生活習慣の改善を組み合わせた治療を行います。これにより、効果的かつ持続可能な治療成果を目指します。
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02
予防と継続的な健康管理
循環器疾患の予防と早期発見に重点を置き、定期的なスクリーニングと健康チェックを提供しています。特にリスクの高いペットに対しては、専門的な監視と定期的な検診を通じて潜在的な問題を早期に特定し、治療を開始します。これにより、循環器疾患の進行を遅らせることが可能となり、ペットの健康と生活の質を維持します。
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03
飼い主様への教育とサポート
当院では、飼い主様がペットの循環器疾患を理解し、日常生活で適切なケアができるよう支援します。治療計画の詳細を明確に説明し、必要なケア技術の指導を行います。また、飼い主様が治療選択に積極的に関与できるよう情報提供とコミュニケーションを重視し、治療の選択肢や予後について透明性を持って接しています。